クーラント添加剤との上手な付き合い方

1,クーラントの役割について

クーラント(冷却水)の1番の役割は、エンジンをオーバーヒートさせないことです。例えば、冷却水が漏れてしまうと水が足りなくなってエンジンを適切に冷却できません。サビが増えてくるとそれが配管を圧迫して水流が弱くなりエンジンを適切に冷却できません。クーラントが凍ってしまうとそれだけでオーバーヒートしてしまいます。

エンジンを適切に冷却させるため、何が障害になっていて何が必要なのか、リスローンは様々な観点やアプローチによって多くの問題を添加剤で解決できるよう工夫しています。ただ単にサビ止め剤を車両に入れるだけでは決して問題を解決できません。どういった添加剤が車に必要なのかを考えたとき、リスローンがかならず役立つはずです。

2,クーラント添加剤とは?

自動車用の添加剤には様々な種類のものが存在しますが、その中でもクーラントの添加剤は特殊です。エンジンの冷却装置であるラジエーター、そしてそのラジエーターの中を流れるクーラントは水道管の中を流れる水のようなものです。なので、他のユニットとは異なり、水路中をぐるぐると循環します。クーラント添加剤はオイル添加剤とは異なるプロセスで修復や効果を発揮します。

クーラント添加剤ですが、大きく分けると3種類に分類できます。
添加剤と上手く付き合うことができれば様々な点でメリットがあります。

3,クーラント添加剤の効果その1“漏れ止め”

車両が古くなってくると配管にサビが発生したり、配管にがたつきやひび割れ起きたりして水漏れが発生します。漏れを放置しておくと、エンジンを冷却しきれずにオーバーヒートさせてしまうことがありますので、「漏れ」は真っ先に対応するべき症状です。

クーラントの漏れ止め剤は、液剤に細かな繊維が溶け込んでおり、漏れ箇所に詰まらせることで漏れを止めます。水路中で漏れ止め剤が漏れ箇所にたどり着いた時点で、漏れ止め剤は水圧により外に押し出されそうになります。そこで踏ん張って漏れを止めるわけです。特徴としては速攻性があり、ひどく見える漏れでも止まることがあります。

ただし、クーラント漏れ止め剤の使用にはリスクが存在します。車両の中を流れる古いクーラントにはサビや不純物が漂っていますので、それらを巻き込んで細い配管を詰まらせてしまうことがあります。特にヒーターコアなどは、細い配管の車種も多いので、漏れは止まったけれどもヒーターが効かなくなるということが多くあります。つまり、強力な漏れ止め剤であればあるほど詰まらせてしまうリスクが高くなります。
リスクを少しでも軽減させるため、3つの方法を紹介します。

● クーラント漏れ止め剤を詰まらせないための3つの方法

① 事前にクーラント交換をする

理由:古いクーラントにはサビをはじめとした不純物がどれだけあるかわかりません。新しいクーラントに交換することで、浮遊している不純物をある程度取り除くことができます。

② 配管洗浄を行う

理由:サビや不純物の多くは配管の内側にこびり付いています。(キッチンの水垢みたいな感じです)これがぽろぽろと剥がれ落ちて結局はクーラントを流れる浮遊物になってしまいます。

③ ゆっくりと添加する

漏れ止め剤はどろどろしたものを詰まらせて漏れを止めます。もし新車であっても、一気に入れてしまうとそれだけで詰まってしまうことがあります。正しい添加方法として、ラジエーターキャップを開けた状態でアイドリングをさせます。エンジンが少し温まってきた段階でゆっくりと添加剤を循環させるイメージで添加するとそれだけでリスクの低減に繋がります。

● リスローンの漏れ止め剤

RP-61110 ヘッドガスケットフィックス

リスローンで最も漏れ止め剤であり、ヘッドガスケットの吹き抜けを改善できる効果もあるオンリーワン製品です。高価ですが、他の漏れ止め剤では修復できない多くの箇所に効き目を発揮します。

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RP-31150 冷却系リペア

多用途性No.1のオールマイティ添加剤です。ラジエーター&ヒーターコアストップリークを上回る漏れ止め性能に加えて、クーラントの性能向上剤も含んでいます。ウォーターポンプの鳴き止めやクーラントの性能向上剤としてもご使用いただけます。愛車に1本入れてあげるならこれが一押しです。

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RP-31186 ラジエーター&ヒーターコアストップリーク

現行品の中では最もシンプルな漏れ止め剤ですが、強烈な漏れ止め効果は多くの整備工場に採用されている堅実な実績を誇ります。

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4,クーラント添加剤の効果その2“性能向上”

エンジンオイルと比べてクーラントは長期使用が可能です。スーパーロングライフクーラントともなると6~8年間は無交換で使用し続けられます。しかし、それはクーラントが劣化していないということではなく、年々間違いなく劣化しています。クーラントの性能向上剤(巷では復活剤とも言います)は、経年劣化や熱劣化によって性能を維持できなくなったクーラントの冷却性能を生き返らせる役割を担います。

クーラントが痛んできたら交換するのが一番間違いないのですが、車種によって、クーラント交換は時間と手間のかかる作業になります。上下左右に曲がった配管に溜まったクーラントはそう簡単に排出できません。そこで役に立つのが性能向上剤です。こうした添加剤を定期的に入れてあげることでクーラントの寿命を延ばします。

リスローンの性能向上剤は非常にユニークで、市場のほとんどのものとは根本的に違います。クーラント性能に深くかかわるその性質は、復活剤よりも本当の意味での性能向上剤と言えます。

RP-41300 Hy-per Cool スーパークーラント

冷却水の消泡性、熱伝導率、湿潤を飛躍的に高めることで冷却性能を底上げしオーバーヒートを予防します。サーモスタットが開いても上昇し続けるエンジンの温度を最大で14℃低下させるハイパフォーマンスを発揮します。真水がベースなのでレーシングカーでもおすすめです。

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HQH300C クイックヒート

冷却水が低温時に限り消泡性、熱伝導率、湿潤を飛躍的に高めることで冷却性能を底上げし、エンジンの暖気速度を最大で50%早めます。寒冷地はもちろんのこと、温暖な地域でも街乗りの多い都市部ではエンジン保護にうってつけの画期的製品です。

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5,クーラント添加剤の効果その3“洗浄”

ラジエーターは水路ですので、サビや水あかの発生は当たり前のことです。クーラント自体に防錆剤などは配合されていますが、こうした添加成分は必ず劣化し、傷んだクーラントは水路のいたる所に不純物を残します。そうした不純物は、ラジエーターの性能を低下させ、最終的には配管詰まりや、腐食させることになります。

洗浄を行うことでラジエーターの性能が復活したり、長寿命になったりしますので、漏れ止め剤を使う前段階だけでなく、数年に1度は洗浄することをオススメします。

年数の経った車や中古車は何の添加剤が過去に入れられているかわからないケースが多いので、そういったものをきれいに洗い流す意味でも使った方がいいと思っています。

RP-41240  Hy-per Cool ラジエータークリーナー&スーパーフラッシュ

研磨剤などを含まない100%化学合成の洗浄剤です。車両からクーラントを排出し、その後水道水と本品を入れてアイドリングすることで、サビ、水あか、油分に対する高い洗浄力を発揮します。洗浄後は、ウォーターポンプの潤滑効果や腐食防止効果が残るのが嬉しい点です。

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